転職活動の際には、現在勤めている職場へ退職の意向を伝えなければいけません。
しかし意外に書き方を覚えていない退職届。初めての就職で退職が初めての人はもちろんのこと、何度も転職を繰り返していても毎回忘れてしまいがちです。
看護師という専門職だからといって、社会人としての必須の知識は身につけておくべきです。
今回の記事では、退職願、退職届、辞表の違いと書き方を解説します!
退職願・退職届・辞表の違い
退職に関係する書類で、退職願・退職届・辞表の3種類をよく耳にすると思います。
しかしこの3種の違いを把握されてるでしょうか?名前が違えば当然役割も違います。病院で働く看護師だからといって、きちんと把握して使い分けないと思わぬ形で恥をかくかもしれません!
- 退職願
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- 退職を願い出るためのもの。職場に退職の意思表示をするものです
- 退職届
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- 退職を届け出るためのもの。自分の意思では退職を撤回できないので注意
- 辞表
- これは役員や公務員の場合に使用辞表する言葉。「会社(職場)を辞める」というよりも「役職を辞する」という意味
ドラマで「辞表を叩きつけて辞めたぜ!」なんてセリフをたまに耳にしますが、当人の職種や役職により間違った使い方にもなるので注意が必要です!
このように覚えておくと一番わかりやすいです。
- これから退職の相談をする = 「退職願」
- 退職の相談が終わっている = 「退職届」
- 辞表は使わない
看護師の退職願と退職届の書き方
作り方 | 手書き、パソコンどちらでも構わない ※手書きの場合はボールペンか万年筆を使用 |
サイズ | A4サイズが一般的 |
縦書きと横書き | どちらでも問題なし |
封筒 | 無地が好ましい |
病院によっては下記のような規則があるので注意が必要です。
- 書類のフォーマットがある
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- 病院によっては退職願のフォーマットが用意させているケースもあります
- 申出から退職までの規定がある
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- 2か月前までに退職を申し出るように雇用契約書に記載がある病院やクリニックが多いです
- 手書きの書類を求められる
- パソコンで退職届の作成も原則問題ないのですが、手書きの文書の提出を求める病院が多いようです
退職願と退職届の書き方サンプル
退職に関する書類は記載する内容は決まっています。
先ほどお伝えした通り、病院によってはフォーマットがありますので、用意させている場合は病院の規定に従いましょう。
フォーマットがない場合の書き方はこのようになります。(この記事では縦書きで解説します)
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- 1行目に「退職願」or「退職届」と記載
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- まず先頭の行の中ほどからやや上の位置に「退職願」または「退職届」と記載します
- 2行目に「私事(わたくしごと)」と記載
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- 2行目には下揃えで「私事(わたくしごと)」または、「私儀(わたくしぎ)」と記載します
- 3行目に本文を記載
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- 退職願…「この度、一身上の都合により、来たる平成○○年○月○日をもって退職したく、
ここにお願い申し上げます。」 - 退職届…「この度、一身上の都合により、来たる平成○○年○月○日をもって退職します。」
- 退職願…「この度、一身上の都合により、来たる平成○○年○月○日をもって退職したく、
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- 5~7行目に提出日・部署名・捺印をする
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- サンプルのように記載し捺印をします。
※チャチハタは避けましょう
- サンプルのように記載し捺印をします。
- 最後に最高責任者の名前を記載する
- 病院名・団体名と役職・名前は2行に分けて記載しましょう。
※渡す人が師長や看護部長であっても、所属の病院や医療法人の最高責任者の名前を記載します
封筒について
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- 白い封筒(または無地の封筒)に入れて、表面に退職届or退職願と大きく記載します
- 裏面には所属部署と自分の名前を記載します
- 封は糊付けして提出します
最後に
退職関連の書類は内容は決まっていますしシンプルです。難しく考えないほうがいいでしょう。
パソコンでの作成も問題ないとお伝えしましたが、今までお世話になった職場への最後の手紙だと考えて、手書きのものを手渡しをすれば円満に退職できるでしょう。